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2012年12月25日

【連載/沖縄エンタんちゅ】普天間かおり(シンガーソングライター)<前>

桜坂劇場前で笑顔を見せる普天間かおりさん

桜坂劇場前で笑顔を見せる普天間かおりさん

 中城村出身のシンガーソングライター・普天間かおりさんが10月にメジャーデビュー10周年を記念したアルバム「Smile Again」を発表した。3歳の頃から歌を始め、小学生時に歌手としての活動をスタート。現在は自身のルーツである沖縄音楽をベースとした心温まるポップスを手がけるほか、東日本大震災の復興支援活動を精力的に展開するなど、東京を拠点に幅広く活動している。これまでの活動やアルバムのこと、そして彼女が“第二の故郷”と語る福島のことなどを聞いた。

■楽曲制作で10年の重み■
――先日メジャーデビュー10周年を迎えましたが、これまでの活動を振り返ってみていかがですか。
3歳の時から歌い始めて、沖縄では子どもの頃からプロとして活動してきたので、その中での10年という感じですね。でもシンガーソングライターとしてデビューして10年が経ったという意味では、たくさんの方に応援していただいたおかげで活動の輪が広がっているのを感じます。自分の楽曲制作でいろんなものを吸収したり形にしてきたのを積み重ねてきたので、10年の重みを感じます。

■故郷・沖縄で初めてのレコーディング■
――その10周年を記念したアルバム「Smile Again」では、沖縄を代表するアーティストの古謝美佐子さん、DIAMANTES(ディアマンテス)と合作・共演しています。

今回のアルバムでは「故郷のルーツをたどろう、沖縄に思いを寄せた楽曲を作りたい」という一つのテーマがありました。そこで自分が大好きな、尊敬するアーティストと沖縄でレコーディングをしたいという目標があり、(コンサートなどで共演経験のある)古謝美佐子さん、DIAMANTESのみなさんにお願いし、快く引き受けていただきました。実は沖縄でのレコーディングは初めて。故郷でのレコーディングは東京での雰囲気とはだいぶ違いました。子どもの頃から知っているスタッフ・音楽仲間、先輩たちに囲まれてのレコーディングは、思った以上に自分の心や体が反応して、すごく伸びやかで、心から楽しみながら、いい意味で力の抜けたレコーディングができたので、とても楽しかったです。ジャケットの撮影も子どもの頃から駆け回った場所で行なったので、いつもと違った故郷ならではのリラックスした表情が出ているかなと思います。

■人々に寄り添う歌を届けたい■
――これまでの活動を振り返ってみて、楽曲制作などで変わらない部分、変わった部分はありますか?
その時その時に感じたこと、世の中・社会と共に歌は存在すると思うので、そこに生きている人々と一緒に作っているという思いは変わりません。ただ、ライブやパフォーマンスでの思いの入れ方は変わってきたような気がします。(お客さんの)みなさんに楽しんでもらいたいという思いは昔から変わらずありますが…。
(2011年3月11日の)東日本大震災後、被災地の皆さんに一日でも早く笑顔が戻ってほしいという思いをつづって、「Smile Again」を作りました。地震が起こったときには福島でラジオの生放送をやっていましたが、11年間レギュラー番組を持っていて“第二の故郷”という思いを寄せている場所が大変な災害にあって苦労している中で、微力でも何かお手伝いをしなければという思いで夢中で曲を作りました。
そしてこの曲を持って、避難所や仮設住宅をまわり続けていく中で、1対1でも、多くの人の前で歌っているときでも、「ちゃんと対話するように歌いたい」という思いが強くなったんです。
東日本大震災は大きな転機になりました。未来に向けても、被災地だけではなく、みんなで少しずつ優しさを持ち寄って、それぞれにできることを出し合って乗り越えていくしかないと思うので、歌を通してその思いを呼びかけたり、人と人とをつなげる手伝いをしたいです。エンターテイメントが持つ楽しさも大事だが、世の中のためにちょっとでも役立つような、心の弱った人に寄り添って元気付けられるような歌を歌っていきたいと強く感じます。一つ一つのライブがとても大事な時間になりました。

■奇跡のピアノ■
――表題曲は福島の住民や子どもたちの合唱も入っていますね。
保育園や中学校、大人の方々など73人のみなさんが合唱で参加しています。そして震災の被害から修復した豊間中学校(いわき市)の「奇跡のピアノ(※)」を伴奏に使わせていただきました。被災地のみなさんの歌声と、復活したピアノのきれいな音色によって、伝えられることがたくさんあるんじゃないかなあと思って。この音色が被災地の方々の励ましになると思うし、とても貴重なレコーディングができたなと思います。
今回参加した方全員の名前をクレジットに入れていて、心にも形にも残る一枚になったなと思います。(レコーディングは)本番前までは緊張する方も多かったですけど、子どもたちがのびのびと歌ってくれたので、彼らの歌声の力に盛り立ててもらったような気持ちになりましたね。

■心が大きく育ってほしい■
――今回は子どもたちへのメッセージを込めた曲も多いように感じました。
アルバムのテーマに「未来に向けてみんなが前を向いて、元気が湧くような作品も入れたい」という思いがあって。小さい子どもから大人まで歌って楽しめるものにしたいな、と。子どもたちに聞かせたり歌ったりしたいなという愛らしい歌を入れました。
子どもの頃から歌うことが大好きで、多感な頃も音楽が励ましてくれたり夢を見せてくれたり、育ててくれた面があるので、子どもたちが夢や希望を描いたり、楽しさや励ましになるような音楽で、心を豊かにしてもらえたらいいな、と思いますね。いまも子どもたちの毎日の中にいろいろなすばらしい音楽があるので、わらべ歌や民謡、すばらしい文化や芸術をとおして、子どもたちには心が大きく大きく育ってほしいなと思います。



※いわき市立豊間中学校で使われているグランドピアノ。東日本大震災の際に津波に飲まれてがれきの下敷きとなったが、地元の調律師による修復で音色を取り戻し、「復興の象徴」として各メディアで広く報じられた。

【リリース情報】
■最新アルバム「Smile Again」
好評発売中!
初回限定盤(DVD付)3000円(税込)
通常盤2000円
■CDブック「守りたいもの」
イラストレーター・牛嶋浩美とのコラボレーションで届けるハートフルな一冊!
(CD付)1500円(税別)

【ライブ情報】
■普天間かおりコンサート2013「Smile Again~未来へ~」
日付:2013年1月19日(土)
時間:開場18:30 開演19:00
会場:沖縄・桜坂劇場
チケット:前売り3000円(要1ドリンクオーダー、当日券は500円増し)
問い合わせ:098-860-9555(桜坂劇場)

あたたかみのある笑顔が印象的
コンサート会場となる桜坂劇場前で
最新アルバム「Smile Again」ジャケット
CDブック「守りたいもの」表紙

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