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2012年10月12日

【連載/沖縄エンタんちゅ】OKI meets 大城美佐子

北と南

沖縄民謡の第一人者・大城美佐子と、アイヌの伝統弦楽器・トンコリの奏者で、アイヌの地を引くOKIの2人が初コラボしたアルバム「OKI meets 大城美佐子『北と南』」が、3月14日より発売中。絹糸のような大城の声に寄り添うように流れるトンコリの音色が印象的なこのアルバムのライブが、11月2日(金)に港区青山のCAY、11月4日(日)に那覇市の桜坂劇場で行われる。ライブを前に、大城のホームグラウンドである沖縄で、2人そろってアルバム完成までのエピソードや、ライブにかける思いを語ってくれた。(場所:桜坂劇場)

――お2人が初めて同じステージに立ったのは、和歌山県で行われたイベントとお聞きしましたが、今回コラボすることになったきっかけを聞かせてください

OKI:タフビーツというのが今回のアルバムのレーベルなんですけど、その社長が出会いを企てたんです。僕らだけだとそんな発想はなかったけど、一緒にやったらおもしろいんじゃないかって。
大城:歌と歌ではできないけど、音と音ではできるんじゃないかってね
OKI:沖縄民謡は1970年代くらいのシングル盤が好きなんですけど、エレキギターが入っていたり、とんでもない楽器が入っていたりして、間口の広さを感じたんですよね。だからそこにトンコリが入ってもいいなって。沖縄民謡はリスナーではあったけど、制作に関しては初心者。だから、大城さんが入門の手引きになってくれた。それはすごくラッキーだった。

――「誰もやったことのないことをやろう」というコメントがありましたが、できましたか?

OKI:できたと思うよ。
大城:まだ、入り口だけどね

――アルバムを聞くと、音と音がみごとに融合していて、別々の地域の楽器という気がしなくて、すごく不思議な感じがしました。

OKI:(沖縄民謡は)4・8・16というような、いわゆるポップスの譜割りではないので、(大城さんに)『どうなってんですか?』って聞くと、『慣れればわかるから』なんて言われて・・放置ですよ、放置。自分で探りなさいよ、と。

大城:カメルーンの人たちともそういう風にして、最初は知らんぷりでやっていたんだけど、最後は向こうが(自分の音楽に)乗っかってきてさ、すごかった。おもしろいね、音楽って。

――お互いの印象は?

大城:和歌山ではステージ見ただけ。あっちとこっちで飲んでたりして(笑)。
OKI:大城さんの声は天からおりてくるようだった。天女の羽衣のみたい。上から降ってくるんだよ。
大城:ちょっとほめすぎよ
OKI:レコーディングの時は風邪引いてたと言うけれど、そういう大城美佐子も素敵だな、と思ってやってました。特に2曲目の「恋(くい)語(かた)れ」は、70年代のエレキとか入ってる沖縄民謡を意識したけど、出来上がってみるとみごとに今のサウンドになった。エレキやドラムが入ることによって、独特の民族音楽が身近に感じれられることがある。でもさじ加減によってはすごくかっこ悪くなる。そういうところはすごく気をつけた。個人的には2曲目がすごく好き。1曲目(「固み節」)もいいね。「南洋浜千鳥」も好きだなぁ。僕は何にもできなかった。よすぎて。

――大城さんの声がベースにあって、そこに楽器が入っていく。オリジナルの部分は全く変えてないというように感じました。

OKI:オリジナルのところは全く変えてないですね。「固み節」は大城さんが「私はこういう考えを持ってる」っていう強い意志を持って歌っている。1曲目なんにしようかなって思ってたら、やっぱりこの曲しかないなって。男女の固い絆を歌った歌なんだけど、僕には「意思を持って行こう」とメッセージに感じられて、昨年の3月11日を経験した後、すごく時代に合っているな、と思って制作してました。ってこんな話したことないよね(笑)
大城:音楽の世界って深いんですよ。

――OKIさんとの仕事は楽しかったですか?

大城:一番最初は別々で、『かっこよかったよー』なんて話していたのに、こうやって一緒にやれるとは夢にも思ってなかった。ライブではアルバムに入ってない曲もやりたい。歌というのは語り。いつも口癖のようにいうんですけど、歌って聞く人のハートに届くかが勝負。

――三線ではない楽器とコラボするのはどうでしたか?

大城:私は勝手に歌っていて、OKIさんが合わせてくれた。
OKI:大城さんに注文は特になしで、とにかくいつもと同じようにやってもらいました。そこからインスピレーションを感じたところを強調していった。だからやっていることはすごくシンプル。

――レコーディング中一番気持ちよかった瞬間は?

OKI:三線が入ってきて、島太鼓が入ってきて、歌が入ってきて、三振をなぞるようにエレキが入って、そしてベースがぐっと入ってきて。そしたら「ヤバイ、これ・・」ってね。それをCD以上にライブで再現したい。

――緒には歌わなかった?
OKI:誘ったんだけど逃げられてね。
大城:声が出なかったんだもん。すごく悔しい思いした。あんな思いしたのは生まれて初めて。
OKI:だから日を変えて、僕なしで、島太鼓と歌と三線を録ってもらったの。そしてそれを送ってもらって、寒い北海道で沖縄民謡をミックス。それこそ“誰もやってないこと”だよね(笑)。

――(6曲目の)「レッドおじさん」が途中で「レッドOKIさん」になってましたね(笑)
OKI:喜納昌吉さんの曲ですよね。昔の。
大城:サントリーのコマーシャルソングだったね。
OKI:チャンプルーズのファーストアルバムに入ってた曲。ふつう「ハイサイおじさん」選ぶけど、俺はこっちだね。
大城:私は「ハイサイおじさん」聞いてラジオ聞かなくなったよ。いつも流れてくるからさー。私にしてみればこれは民謡じゃない。でも民謡ライブでは必ずリクエストされるんだよね。だから「ハイサイおばさん」の替え歌にして、私は歌わない。女の子たちに歌わせていたさー(笑)。
OKI:そうだったんだ! それなのに「レッドおじさん」選んじゃってごめんなさい。
大城:いや、あれは好きよ。勢いがあって。

――アイヌとウチナーンチュ、最南端と最北端、共通点や違うところはありますか?

大城:すごいよね。寒いところと暑いところだけど、ハートが似ているさ。
OKI:どちらも強い力にいじめられてきた。
大城:沖縄もそうよ。
OKI:人をコントロールするのは、文化を潰していくのが一番。まず言葉をこわそうとする。アイヌも沖縄もそう。結局方言をなくすというのは、多様性を否定することだよね。東北弁なんてすごくきれい。僕は方言フェチだから、女の子が方言しゃべってるととろけちゃう(笑)。沖縄とアイヌはキャラクターとして目立ちやすいだけで、日本全国いろいろな文化がある。ミュージシャンの中にもそういう意識が強くなっていて、ローカルな音楽がこれからも注目を浴びていくと思う。

――お2人の音楽が融合して、言葉じゃないものが生まれたことが素敵なことだと思います。

OKI:危ない橋を渡りながら、作っていくっていうスリリングなところがいいんだ。融合するだけではなくて、違いがあるからいいと思う。

――最後にライブを楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

大城:CD以上にがんばりたいと思います。
OKI:CD以上の演奏ができるように練習してきます(笑)
大城:お客さんが乗せてくれるとすごいやりやすい。自分もどんどん乗ってくるんです。ステージと客席と一体になれることが一番大事。
OKI:楽しくやりたいね。

【OKI meets 大城美佐子 ライブ『北と南』 】

<東京>
日時:2012年11月2日(金) 開場18:30 / 開演19:30
場所:CAY(東京都港区南青山5-6-23 B1F) 
チケット:(前売)シート席5000円 /スタンディング4000円
(当日)スタンディングのみ4500円(ドリンク別)
■ローソンチケット http://l-tike.com/(Lコード:74837)
※シート席の予約はローソンチケットのみ
■CAY メール予約 e.mcay@spiral.co.jp 
※件名に「11/2ライブ予約」と入力
※本文には代表者の名前、人数、電話番号を明記
■CAY 電話予約 TEL03-3498-5790 
http://www.spiral.co.jp/f_guide/cay/

<沖縄>
日時:2012年11月4日(日) 開場18:30/開演19:30
場所:桜坂劇場 ホールA (沖縄県那覇市牧志3-6-10)
チケット:前売3000円 /当日3500円(ドリンク別)
■桜坂劇場窓口・チケットぴあ・ファミリーマート各店
■電話予約・問い合わせ 桜坂劇場 TEL: 098-860-9555
http://www.sakura-zaka.com/

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