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2012年09月14日

【全国コミュニティシネマ会議2012 in 那覇】「高校生の映画館 イン 桜坂」のゲスト・梅佳代がゆるいトークで高校生を魅了

「全国コミュニティシネマ会議2012 in 那覇」2日目の9月9日。2日間を締めくくる最後のプログラムとして行われたのが「高校生の映画館 イン桜坂」。高校生を映画館に集め、“映画館離れ”が進む若い世代に、映画と映画館という場所の魅力を伝えることを目的とした企画で、ドキュメンタリー映画「ビラルの世界」の上映と、高校生とゲストを交えてのディスカッションが実践された。

ゲストには、若者からも絶大な支持を得る写真家・梅佳代。さらに、現役高校生4人が舞台上に登壇し、中江裕司監督の進行のもと、それぞれが映画の感想を話し合った。

インド・カルカッタで盲目の両親と暮らす3歳の少年の日常を映した『ビラルの世界』は、2009年の山形国際ドキュメンタリー映画際でコミュニティシネマ賞を受賞した経歴のある作品ながら、内容や上映規模などを考えると、高校生がなかなか触れる機会が少ないかもしれない作品。

高校生がどういった感想を持つのかが気になるところだが、盲目の両親、日々の食べ物にも窮する路地裏の貧しい生活といったビラル少年の日常風景に、「衝撃」「生々しくてショック」という感想が多く聞かれた。それに対して中江監督は、「このドキュメンタリーが90分間も人をひきつけるのはなぜか」と高校生に問いかけながら、映画監督として作り手ならではの視点で、本作の魅力を説き話した。といっても監督から高校生に教えるというよりは、「高校生の意見が知りたい」と、同じ目線で真剣にディスカッションを持ちかけている姿が印象的だった。

そして、自身の作品同様、映画を観る視点も独特でユニークだったのが梅佳代。「一家の暮らしをのぞき見る感覚が(テレビ番組の)ビッグ・ダディみたいでおもしろかった」と、彼女ならでは言葉で感想を表現した。

映画の感想以外にも、「どうすれば(高校生は)映画館に来るか」「どんな作品が観たいか」といった質問が高校生に対して投げかけられると、「値段が高い」「レンタルのが得だと感じる」「遠いから行けない」など率直な意見とともに、「映画に興味がないわけではない」「今日は来てよかった」といった発言もあり、壇上の中江監督もほっと胸をなでおろす場面も。

その後、来場していた全国の映画館、コミュニティシネマ関係者が集まって、先の企画「高校生の映画館」に対するフリーディスカッションの場が設けられ、桜坂劇場をはじめ、ヨーロッパシネマより、ブリストル・ウォーターシェッド・メディアセンターのマーケティング担当者マデリーン・プロスト女史からも、若者を映画館に呼ぶためのさまざまな取り組みが報告された。その難しさが論点となる中でも、彼ら自身に「考えさせる」「作らせる」「運営させる」など参加型にすることでの、映画館へ足を運ぶ“きっかけ”作りが、若者へアピールしていくひとつの可能性になるのでは、といった活発な意見交換がもたれた。

映画館で映画を観るという非日常性、他の観客も含めた映画館の臨場感、1本の映画が教えてくれるさまざまな発見。テレビやゲームとは違った、そんな“映画体験”が映画館には詰まっているのでは。あとから集められたアンケートの内容からは、今回の企画に参加した高校生は少なからずその醍醐味を体験できたようだ。

高校生4人と梅佳代、中江裕司監督が登壇し、映画「ビラルの世界」についてディスカッションを交わした
写真家・梅佳代氏は会場のカメラ高校生たちからも人気が高いがいたってマイペース
高校生と真剣トークを繰り広げた中江裕司監督
客席の高校生からも質問や意見がとぶ
会場を移して行われたフリーディスカッションのパネリスト、マデリーン・プロスト氏(右)と中江裕司監督(左)
桜坂劇場の下地プログラムディレクターも高校生とのコラボ企画を報告した

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