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2020年05月08日

【沖縄】マナティー親子とのかけがえのない日々を過ごした飼育員の感動秘話



沖縄・本部町(もとぶちょう)にある「沖縄美(ちゅ)ら海水族館」で生まれたマナティーの赤ちゃんの人工保育の様子を“日記風”に綴った書籍「沖縄で生まれたマナティーの赤ちゃん 人間のお医者さんに診てもらったマナティーの保育日誌」(ボーダーインク)が発売中。

著者の長﨑佑(ながさき・たすく)氏は、1978年にメキシコ合州国政府から寄贈された2頭のマナティーを国営沖縄記念公園水族館(現在の沖縄美ら海水族館)に受け入れるところから関わった飼育員。

本書では、その2頭のマナティーの受け入れ時の様子、その2頭から生まれた子の人工保育の経過を、細かいながらも読みやすく、かつ、喜怒哀楽を感じさせる文章が胸を打つ。まさに、長﨑氏の“日記”のように心情が吐露されているので、余計に心に迫るものがある。

マナティーはデリケートな生き物で、生まれてすぐに自力で水面まで泳いで息を付けなかったり、母親が赤ちゃんに脇の下にある乳首を吸われることを嫌がったりすると、どうしても飼育員の手助けを必要としてしまう。

ただ、本書にもある通り、人工保育はマナティー自身にも飼育員にも多大なる覚悟が必要になる。赤ちゃんが生まれてから6カ月間も水族館で寝泊りして付きっきりになったこと、長﨑氏の思いに賛同した人間の医師たちがチーム体制を組んで医療面でのサポートを行ったこと、日々さまざまに発生することはもちろん、どんな問題にも真摯に向き合う長﨑氏の思いが文章に如実に表れていて、単なる保育日誌ではなく、一編の素晴らしい物語になっている。

ほか、入館者数、黒潮の水槽、バンドウイルカの飼育記録など、沖縄美ら海水族館が、日本一、日本最大級、日本最長など、さまざまな“日本一”を誇る水族館であること、マナティーがなぜ人魚のモデルとされるようになったのかなど、読み物としても興味深い。

一緒に闘った人間の医師たちから、人間の赤ちゃん同様、マナティーの赤ちゃんにも「診察券」がプレゼントされるなど、まさに“ワンチーム”で人工保育を進められたことは、ひとえに長﨑氏の人柄以外の何ものでもない。

本書を読んだ上で、ユマのいる沖縄美ら海水族館のマナティー館を訪れれば、必ずや違った思いを抱けるはずだ。

「沖縄で生まれたマナティーの赤ちゃん 人間のお医者さんに診てもらったマナティーの保育日誌」
発売中 1,700円(税別) ボーダーインク

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