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2019年06月13日

【沖縄】沖縄県知事選“泡沫候補”たちの愛すべき舞台裏を描くノンフィクション



2018年の沖縄県知事選の裏側を描いたノンフィクション「沖縄<泡沫候補>バトルロイヤル」(ボーダーインク)が刊行された。

同書は、“日本の命運を左右する”といわれた2018年の沖縄県知事選を題材にした、ウェブメディア「選挙ドットコム」のライターとして活躍する宮原ジェフリー氏の著書。

ちなみに、「泡沫候補」とは、宮原氏の言葉を借りると、「組織も知名度もないものの、政治を変えたい、という熱い思いで、自己資金を叩いて、時には借金をして立候補する候補者」のこと。

「泡沫候補」は実際には当落にほとんど関わることなく、新聞、テレビでも取り上げられることがない中で、著者の宮原氏は、“平等取材、平等報道”をモットーに、しっかりと取材を重ねていく。

翁長雄志知事の死去により実施された2018年の沖縄県知事選は、玉城デニー氏、佐喜真淳氏、渡口初美氏、兼島俊氏の4人が立候補した。同書では、沖縄の地元紙2紙でも扱いがほとんどなかった渡口氏、兼島氏の立候補前から、選挙戦、そして投票日やその後までを丹念に描いている。

特に、みずほ銀行以外の都市銀行を利用していた兼島氏が立候補に必要な供託金を引き出せず、立候補の受付時間を過ぎたところでようやく収められたバタバタ劇、選挙ポスターの戦略、ライバルでありながらも渡口氏と兼島氏が選挙運動で協力していたことなど、マスメディアでは報じられなかった舞台裏に引き込まれる。

同書が出版されたことのメリットは、さまざまあるかと思う。“泡沫候補”と呼ばれる人たちに光が当たったことはほんの些細なことで、勝ち目が少ないというかほとんどない中で大きな力に向かっていく姿、これまで“常套手段”とされていた“お金のかかる、うるさく、古い選挙”へ、全く逆の手法で繰り広げる選挙戦…。なぜか、現代社会の縮図を見ているような感じで共感を抱き、勇気づけられる、そんな読み方もあるのかもしれない。

沖縄県民だけでなく、全国の若い人に手に取ってもらいたい、そして、何でもいいので何かを感じてもらいたい…。選挙という難しい題テーマを、できる限り平易な文章で、少しでも興味の湧くエピソードで書き上げた宮原氏のそんな思いが伝わってくる1冊だ。

「沖縄<泡沫候補>バトルロイヤル」
発売中 1,200円(税別) ボーダーインク

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